束縛とは?

人間関係や恋愛関係などでよく使われる束縛する人という表現、実際には束縛する人という言葉にはさまざまな異なる定義があります。
そもそも束縛とは相手の行動を制限すること、自由を奪おうとする行為を指します。
束縛する人とはつまり、相手を独占したいという強い気持ちのあまり、相手の行動や心を縛り付けてしまう人のことです。

ただ、この束縛は相手の受け取り方や相手の育った環境、干渉する程度によっても異なります。
ある人にとっては問題のない許容範囲であっても、ある人にとっては迷惑・束縛されたと受け取られてしまうこともあるということです。

相手の状況や気持ちを完全に無視して一方的に何かをするよう急かしたり、いつもどこで何をしているかを知りたいという場合には、基本的には束縛と言えるでしょう。
自分が当たり前だと思っていたとしても、相手にとってそれが強要であれば束縛になってしまいます。

束縛する心理

人間関係において相手を、また恋愛関係において恋人を束縛してしまう人には様々な心理が働いています。
恋人を束縛する人は愛情の裏返しと考えることもありますが、一方的に勝手なルールを相手に押し付けるという傾向が強いので自己中心的と捉えられるかもしれません。
恋人のスマホの中身をいつもチェックしていないと気が済まない、異性の連絡先はすべて削除させるといった相手の感情や今までの生活を全く無視した行為は、本当の愛情とは言えません。

少しぐらいの嫉妬や束縛であれば、愛情をより強めるものとポジティブに捉えられるという人もいます。
ただ、制限が強すぎると恋人への気持ちが冷めてしまう、窮屈に感じてしまうということがあります。
愛情の裏返しと言われることのある束縛も、理由が自分勝手なのであれば愛情とは言えません。
相手に求めていることが本当に必要なルールなのかを考えて、相手を苦しめないようにすることが大切です。

また、束縛する人は自分に自信がない、もしくは傷つくことを非常に恐れているという可能性もあります。
理想の相手である恋人をついに手に入れたのだから、絶対に失いたくないという気持ちになってしまうのです。
恋人を失うと傷つくのは自分、束縛しておけば安全だと考えるわけです。

上手に付き合う方法

不安の裏返しとして束縛してしまうのであれば、束縛する恋人の不安を解消してあげることが最も大切です。
自分に自信が無いため相手を束縛することで安心感を得ようと考える束縛するタイプの恋人には、不安を感じさせないことが重要なのです。
一緒にいられて嬉しい、大好きと言葉で素直な気持ちを伝えてみるのが効果的です。
特に返事が遅くなってしまう時には、必ず返事をするから待っていてねとはっきりと伝えましょう。

恋人を安心させるためと思っても、嘘を決してついてはいけません。
嘘がばれてしまうと取り返しがつかず、余計に信頼感を失ってしまうかもしれません。